フルスクラッチ開発の概要や特徴、メリットについて解説しています。ゼロからアプリ開発を始めるフルスクラッチでは、顧客の要望に応えやすい一方で時間やコストがかかるというデメリットも。メリットとデメリットを詳しくまとめています。
フルスクラッチ開発とは、アプリをゼロから開発する手法のこと。既に用意されているフレームワークや、これまでに書かれたコードなどを使わずに開発を進めていきます。汎用性のあるものを使わないので、自由度の高い開発ができ、要望に応えられるソリューションの提供が可能です。
もちろんゼロからの開発なので、時間もコストもかかってしまいます。バグやエラーのチェックや修正が大変で、リスクが大きいことも否めません。フルスクラッチ開発に対して、既存のものを使って開発する手法をパッケージ開発と呼びます。ノーコード開発やローコード開発はこのパッケージ開発に相当するものです。
パッケージ開発は、既に用意されているプログラムやフレームワークを流用します。そのぶん開発の手間やコストを圧縮できますが、既存のもので実現できる枠組みの中でしか開発ができず、クライアントの要望に応えきれない可能性も否定できません。
その点においてフルスクラッチ開発は制限がないので、技術力と予算、時間があればクライアントの要望に細かく応えていくことができます。
まず最大のメリットは、自由度の高い開発ができること。導入したい機能はもちろん、インターフェイスやデザインについても自社独自のものが使えるのです。求められている機能も自社で開発さえできれば自由に実装することが可能。
既存のアプリでは不十分だった機能、不便だった要素を改善するアプリが開発できるので、ユーザー満足度の高いアプリをつくれる可能性があります。
また、エンジニアがコードを書いておりソースコードを熟知しているので、エラーやバグが発生しても対応がしやすいこともメリット。パッケージ開発の場合、パッケージを提供しているベンダーに対応してもらわなければならないので、時間がかかって余計なコストがかかってしまうことも。
フルスクラッチなら欲しい機能を細かいところまで盛り込むことが可能。しかしそれがベストな方法とは限りません。先に開発手法を決めるのではなく、信頼できるアプリ開発会社と相談して開発手法を定めるとよいでしょう。
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