「勤怠管理」とはその名の通り出勤時刻や退勤時刻、休憩の状況などの勤怠を把握・管理することであり、これまで多くの企業では紙製のカードを機械に通して打刻する「タイムカード」が採用されていました。しかしタイムカードは打刻したカードを集計する手間や押し忘れ・訂正など非常に手間が多いことから、近年ではクラウドシステムなどで対応する企業も増えています。勤怠管理アプリを開発するとなると、自社に合わせて運用できるようになります。
勤怠管理をアプリで行うとなると、例えば打刻などが業務用のスマートフォンからできるようになります。そうなると現代の新たな働き方として広がっているテレワークに対応できるほか、 出張先でも打刻できます。さらに打刻した勤怠を集計する手間もありませんので、毎月の給与計算業務にかかる負担も大幅に削減することができます。管理者が勤怠をタイムリーに把握することもできるため、超過勤務の負担などにも素早く気づくことができます。
スクラッチ開発はソフトウェアやシステム・アプリケーションをゼロから作り出す開発手法のことをいいます。ソフトウェア開発ではスクラッチという言葉は「最初から」という意味を持ち、既存パッケージなどを用いることなく完全オーダーメイドで作り上げることからそう呼ばれています。ゼロから作り出す場合でもテンプレートやフレームワークを流用することはあり、そのような流用を一切せず開発する場合には「フルスクラッチ」と呼ばれます。
アプリプラットフォームは「パッケージアプリ」と呼ばれることもあり、ベンダーが提供するアプリの構築や提供に必要な機能が備わっている開発環境のことをいいます。インターネットに接続しているPCやスマートフォンでアプリを開発でき、さらに提供・運用までを1つのプラットフォーム上で完結することができます。
ノーコードやローコードの開発ツールは最近新たな開発手法として注目が集まっています。ノーコードはいわゆる「ソースコード」を記述する必要がない開発、ローコードは記述を最小限にする開発することを意味します。多くの企業が注目している開発手法であり、ノーコードやローコードで開発できるプラットフォームも多く登場しています。
開発方法 | メリット | デメリット |
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スクラッチ開発 | オーダーメイドのアプリ開発が可能なため自由度が高く、独自のアプリ開発が可能 | 高品質アプリを開発するためには開発者選びが重要であり、かつコストも大きくかかってしまう |
アプリプラットフォーム | アプリ開発に関する機能などがテンプレート化されているため、専門知識がなくても一定品質のアプリ開発が可能 | 同じ自社開発であってもスクラッチ開発に比べると自由度が低くなってしまう |
ノーコード/ローコード開発ツール | 開発フェーズを大幅に短縮することができるため、プロジェクト全体の工数削減が実現できる | 備わっている機能以上の開発ができないことから自由度や拡張性が低く、大規模開発に向いていない |
勤怠管理は従業員がいれば必ず必要な業務であり、かつ毎月必ず発生する業務プロセスです。自社で勤怠管理アプリを開発しうまく使いこなすことができると、管理にかかる業務工数を大幅に減らせるほか、管理業務の質も向上できます。勤怠管理アプリの開発にどの程度のコストや時間がかけられるかをじっくり検討し、自社で開発か専門業者(アプリ開発実績が豊富な業者)に依頼か検討してみてはいかがでしょうか。
ここでは、「PoC(Proof of Concept:概念実証)や実現性」に強いベンダー、「連携やインフラに関する技術力と提案力」に優れたベンダー、「低コストの設計・保守」を可能にするベンダーをそれぞれ紹介します。