「安否確認アプリ」とは、災害発生時をはじめとする緊急時に、企業の従業員や家族が安全かを迅速に把握するために使用するツールです。かつては電話やメールで確認を行うことが主流でしたが、その方法では情報集約や即時性といった点に課題がありました。
安否確認を行う際にアプリを導入することによって、プッシュ通信や一括配信を活用して効率的な連絡が可能になりますので、管理者は全体の安否状況を素早く確認できるようになります。
災害発生時には、企業や自治体では従業員の安全を素早く確認することが大切です。これは、BCP(事業継続計画)の面からも重要であるといえますが、安否確認アプリを使用することで従業員それぞれから届く回答を自動で収集・集計することによって、管理者が迅速に対策を行える点が大きな利点といえます。
特に、大規模な組織の場合には従来の方法(電話やメール)を使用すると安否情報の収集に時間がかかりますが、アプリの導入により迅速な対応に繋げられるようになります。
安否確認アプリの主な開発方法として、以下3種類の特徴を見てみましょう。
「スクラッチ」とは「最初から」という意味を持つ言葉です。そのため、自社開発(スクラッチ開発)とは、システムをゼロから作り上げる開発手法を指しています。自社の求める要件に応じ、完全にオリジナルのアプリを開発していきます。また、スクラッチ開発の場合はCakePHPやLaravelなどのフレームワーク、テンプレートを使用する場合があります。
技術的に可能であれば自由にカスタマイズができる点が大きなメリットです。ただし、この開発手法の場合高度なスキルや手間が必要となります。
開発会社に委託してアプリを開発する方法です。「フルスクラッチ」とは、テンプレートやフレームワークなどを一切使用せずにJavaやPHPなどの開発言語を用いて開発していきます。ゼロから作ることから、自社に合わせたオリジナルのアプリ構築が可能で菅、完成する前の時間・コストがスクラッチ開発よりも大きくなる可能性がありますし、委託する会社の選定も重要です。
アプリ開発を行うための既存サービスやプラットフォームを活用する方法です。何もない状態から開発を行うのではなく、用意されているテンプレートなどが用意されており、それを元にして自社のニーズに合わせてカスタマイズをするという方法をとっていきます。
各開発方法のメリット・デメリットを見てみましょう。
| 開発方法 | メリット | デメリット |
|---|---|---|
| 自社開発(スクラッチ開発) | 自社のニーズに合ったアプリの制作がしやすい | コストが大きくなったり、開発期間が長くなったりする可能性がある |
| 開発会社に委託(フルスクラッチ開発・受託開発) | ニーズに合った自由度の高いアプリの開発が可能 | アプリの良し悪しが技術者やシステム開発会社の力量に左右される |
| 既存サービス・プラットフォームの活用 | アプリ開発にかける時間を短縮することができる | スクラッチ開発などと比較すると、自由度や拡張性に乏しいことがある | る。
安否確認アプリは、災害時に従業員などの安全を迅速に確認するために必要となるものです。例えば、コストをかけたとしても自社のニーズにしっかりと合った形で開発したいのであれば、自社開発(スクラッチ開発)や開発会社に委託(フルスクラッチ開発・受託開発)するという方法を選択することがおすすめです。また、できるだけ費用を抑えたい、開発期間を短くしたいのであれば既存サービスやプラットフォームの活用を行うことでニーズを満たせる可能性があります。
そのほか、開発後のメンテナンスや必要に応じたカスタマイズのことを考えて、外部の開発会社に委託するという選択肢も考えられます。