アプリ開発といっても、開発内容はさまざまです。開発内容によって開発費用が異なることは理解していても、実際にどれくらい費用がかかるのかを知りたい人もいるでしょう。アプリ開発の費用を決める要素と、開発方法別の開発費用相場を紹介します。
スマホアプリの開発費用は、開発の規模が大きく複雑なほど高額です。アプリ開発費用を決める要素には、開発期間と人月単価、諸経費があります。ここでは、それぞれどのような要因で費用に関係するのかを詳しく確認していきましょう。費用の要素を理解した上で重視したいポイントを絞れば、コストを抑えられます。
スマホアプリ開発費用を決める重要な要素のひとつが開発期間です。開発期間が長くなればなるほど、人件費が増加し、全体的な費用が上昇します。
iPhoneやAndroidなどのOSにダウンロードして使うアプリは、それぞれの端末や言語に合わせた開発が必要です。WEBアプリより開発期間が長くなり、費用が高くなる傾向があります。
また、アプリそのものの内容の違いも開発期間に関係する要素です。デザインや開発内容がシンプルなものであれば1ヶ月程度の短期間で開発できますが、機能が豊富なアプリであれば数ヶ月以上の期間が必要になります。
人月とは、1人が1ヶ月間フルタイムで働いた場合の作業量を表す単位です。一般的にアプリ開発の人件費は、「人月 × 人月単価 × 開発期間」で算出されます。
人月は1ヶ月間に必要な開発人員数です。開発規模や期間、予算によって変動します。人月単価は、エンジニアのスキルレベルや職種によって異なります。例えば、中級レベルのエンジニアの場合、月額80〜120万円程度が相場です。
開発期間が長くなるほど人月数が増え、全体的な費用が上昇します。また、高スキルの人材ほど、人月単価が高くなるため、費用が増加します。
諸経費も考慮しましょう。諸経費には以下のようなものがあります。
複雑なデータ処理を必要とするアプリは、サーバー費用が高くなる傾向があるなど、開発するアプリの規模や機能によって諸経費は異なります。年間ライセンス費用など、継続的に発生する費用もあるので、長期的な視点で予算を計画することが大切です。
アプリの開発方法には、フルスクラッチ開発やクラウド型開発、ノーコード開発、テンプレート開発があります。開発方法によって費用相場やメリット・デメリットが異なるため、特徴を理解しておきましょう。
アプリを一から作り上げる方法です。カスタマイズ性が高く、複雑な機能と実装が可能ですが、開発コストと期間は最もかかります。
既存のプラットフォームやツールを利用して開発する方法です。開発期間が短く、コストを抑えられる反面、カスタマイズ性に制限がある場合があります。
プログラミング不要のツールを使用して開発する方法です。低コストで開発でき、開発期間は短いですが、複雑な機能の実装には制限があります。
既存のテンプレートをベースに開発する方法です。短期間での開発が可能で、コストを抑えられますが、デザインや機能には制限があります。
スマホアプリの開発費用は、開発期間や人月単位、そして諸経費によって決まるのが一般的です。アプリの種類や開発方法は開発期間にも人月単位にも大きく関係します。多くの機能を搭載した複雑なアプリになるほど、開発期間もかかりエンジニアのスキルも要します。必要な機能やデザインなど、どのようなアプリを作りたいのかをしっかり計画して、適切な開発をすることで、無駄なコストを抑えることができます。自分で算出するのは難しいので、アプリ開発の際は、シミュレーションや相見積もり、問い合わせを通して費用を確認しましょう。
ここでは、「PoC(Proof of Concept:概念実証)や実現性」に強いベンダー、「連携やインフラに関する技術力と提案力」に優れたベンダー、「低コストの設計・保守」を可能にするベンダーをそれぞれ紹介します。