近年、さまざまな場面でスマホなどのアプリを使うことが増えています。そのため業務場面も含めた「アプリ開発」が身近になりつつあります。このページではアプリ開発を行う際にどういった環境が必要なのかを紹介します。PC環境やメモリ容量、ネットワーク環境、アプリ・ツールなどの項目ごとに解説しますので、ぜひチェックして下さい。
アプリの開発を行うためにはパソコンの存在が必要不可欠です。プログラミングやコーディングなどの作業はパソコンで行うことになりますので、どういった環境を整えるのかは非常に重要な要素になります。ここからはそれぞれの項目ごとにポイントを解説しますので、参考にして下さい。
WindowsやMacという言葉を聞いたことがある方は多いでしょう。これらはオペレーションシステムと呼ばれ、「OS」と略されます。OSはパソコン全体の管理を担うシステムのことであり、制作するアプリによって最適なものがどれかが変わってきます。たとえばWindowsで使うアプリを制作する場合には開発するOSもWindowsが適していますし、iPhoneやiPadなどのiOS向けのアプリ開発にはMacOSが適しているといった形になります。WindowsでiOS向けアプリを制作することは不可能ではありませんが、開発環境を別途用意するといった手間が発生することになるでしょう。
アプリ開発を行うにあたってはかなり膨大な量のデータを取り扱うことになります。Webサーバーやデータベース、仮想環境の利用などを行うためにはある程度の処理能力が求められることになりますので、メモリ容量の大きなPCを準備できるかどうかで快適性がかなり変わってくるでしょう。開発するアプリがどのような規模かによって求められるメモリ容量は変わってきますが、AndroidやiPhone向けのアプリを制作するのであれば、4GBから16GBのメモリ容量が必要になります。
開発環境やソフトウェア次第ではありますが、アプリ開発においてはネットワーク環境も必要不可欠です。有線でネットワークに接続する場合にはネットを繋ぐための工事が必要・LANケーブルを準備しなければならないなどといったデメリットもありますが、回線速度を安定させられるという大きなメリットが得られます。一方で無線の場合には配線・工事が不要ですぐに回線を繋げるという魅力がありますが、電波環境によって通信の安定性が変わってしまうので、接続がうまくいかないことも少なくないでしょう。有線・無線でそれぞれメリット・デメリットがあるため、自社の開発環境に合わせたスタイルを選択しましょう。
近年は多くの企業がアプリ開発に取り組んでいるため、アプリ開発を行うためのツールやソフト・アプリが数多く存在します。豊富な機能と動作性に定評がある「Visual Studio Code」をはじめ、Mac・iPhone向けのアプリを開発するのに適している「Xcode」など、さまざまなものから選ぶことができるようになっています。違いとしては扱える言語やかかる費用などが中心になりますが、それぞれの特徴を比較・検討したうえで開発したいアプリに最適なツール選定を行うようにしましょう。その他選ぶ時に気を付けておきたいポイントとしては「担当者が使用しやすいか」「使いこなすまでに時間がかかるか」などを基準にしてみるとよいでしょう。
アプリ開発環境を整えるにあたっては、「どういうアプリを作りたいのか」「そのアプリは誰が作るのか」「開発者・制作するアプリに適したツールは何なのか」「そのツールを使うために適している環境は何か」と、一つずつポイントを押さえながら考えていくことをおすすめします。
ただし、自社で開発するとなると開発言語を習得する必要がある・一定のコストがかかってしまう・リソースの確保や人材育成が必要などさまざまな課題が顕在化するでしょう。もしそういった課題を解消するのに時間がかかる場合、外部の専門業者に委託するという選択肢も考えてみてはいかがでしょうか。
ここでは、「PoC(Proof of Concept:概念実証)や実現性」に強いベンダー、「連携やインフラに関する技術力と提案力」に優れたベンダー、「低コストの設計・保守」を可能にするベンダーをそれぞれ紹介します。