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決済アプリ開発について解説

決済アプリとは?導入のメリット

決済アプリの基本

決済アプリとは、スマートフォン等を利用して電子的に決済を行えるアプリのこと。銀行口座やクレジットカードと紐づいたオンライン決済機能、QRコード決済機能、ポイントの蓄積・利用機能、割引クーポンの配布機能など、アプリによって様々な機能が搭載されています。

ユーザーも事業者側も現金を扱わない分、双方ともに現金に関連する手間がかかりません。事業者側では売上データをリアルタイムで確認できるなど、重要なメリットも生まれます。

決済アプリを導入する理由

決済アプリを導入する主な理由の1つが、キャッシュレス化を通じた利便性の向上。現金のやり取りが不要となるため、会計の手間や待ち時間が短縮されて顧客満足度の向上につながります。

また、アプリ内にポイント蓄積やクーポン配布などの機能があれば、顧客満足度の向上だけではなく、事業者側にとってもリピーター獲得へとつながるでしょう。

決済アプリを活用した売上管理のデジタル化は、経理処理業務の負担を軽減させることにもなるため、業務効率化やヒューマンエラーの削減にも貢献することでしょう。

決済アプリの開発方法

主な開発方法と特徴

決済アプリの主な開発方法として、以下3種類の特徴を見てみましょう。

スクラッチ開発

スクラッチ開発とは、自社の要件に合わせた完全オリジナルのアプリを開発する方法。技術的に可能である限り、カスタマイズ性に制限はないため、同業他社との差別化を図りたい場合には、大変優位性のある開発方法となります。

ただし、開発には高度なスキルや手間を要するため、他の方法に比べ、開発期間が長くなることは避けられません。当然、他の方法よりコストも高くなります。

決済APIの活用

既存の決済API(PayPal、Square、Stripeなど)を利用して決済機能を組み込む方法。スクラッチ開発とは異なり、自社でゼロからシステムを構築する必要がないので、その分だけ開発にかかる工数や手間を抑えることができます。

ただし、根本的な仕様は利用するAPIに依存する形となるため、カスタマイズ性が無限ではありません。

ECフレームワークの利用

ECフレームワーク(Shopify、EC-CUBE、WooCommerceなど)を活用して決済機能を導入する方法。これらのプラットフォームには決済機能が標準搭載されていることから、機能を迅速に導入することが可能。開発コストが安いことも魅力の1つです。

ただし、大規模ECの場合には、サーバー負荷対策や多言語対応などが求められることもある点は理解しておく必要があります。

それぞれのメリット・デメリット

上記3種類の開発方法について、メリット・デメリットを簡単に見てみましょう。

開発方法 メリット デメリット
スクラッチ開発 カスタマイズ性、拡張性が高いため、自社要件に完全マッチさせた決済アプリの開発が可能。 開発に時間がかかる上、開発コストが高い。高度な技術力が必要となるため、業者選定も大変。
決済APIの活用 信頼性の高い決済機能を利用できるにも関わらず、開発コストが安く導入までのスピードも早い。 利用するAPI仕様に依存するため、カスタマイズ性が制限される。また、手数料も発生する。
ECフレームワークの利用 開発効率が良好なので、すぐにでも運用が可能。管理機能も充実している。 大規模ECは各種対応を求められることがある。カスタマイズ性は低い。拡張時には追加コストがかかる。

最適な開発方法の選び方

最適な開発方法を選ぶためには、「予算」「開発期間」「機能性」の3つの基準を軸に検討してみましょう。

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必要な機能とは?

基本機能と拡張機能

決済アプリの主な基本機能を見てみましょう。

以上の基本機能に加え、次の拡張機能を搭載してユーザーの利便性を高めているアプリもあります。

セキュリティ対策のポイント

決済アプリは「お金」を動かすアプリでもあることから、セキュリティ対策は極めて重要なポイント。決済アプリで採用されている主なセキュリティ対策を3つほど見ておきましょう。

利便性を高める機能

ユーザー体験の向上に貢献する決済アプリの主な機能を見てみましょう。

開発費用とコスト

開発方法別の費用相場

決済アプリの費用相場は、選択する開発方法により大幅に異なります。また、同じ決済方法を選択したとしても、実装する機能の種類や数、開発難度などにより費用に幅があることも理解しておいてください。

スクラッチ開発/数百万~数千万円

スクラッチ開発の費用相場は、数百万円から数千万円。主な3つの開発方法の中では、最も費用が高額となります。

自社のオリジナル設定要件を基に、ゼロベースから設計・開発・テスト・保守の全てを開発会社へ委託する形となるため、基本機能のみでも500万~2000万円ほど。高度なセキュリティ対策などを導入すれば、5000万円以上になることもあります。

決済APIの活用/100万~500万円

決算APIを活用した場合の費用相場は100万円から500万円程度。スクラッチ開発に比べ、大幅にコストを抑えられます。

ただし決済手数料が発生することから、初期コストだけではなくランニングコストも考慮しなければなりません。

ECフレームワークの利用/50万~300万円

ECフレームワークを利用した場合の費用相場は50万円から100万円ほど。大規模ECサイト向けに機能拡張を行った場合は300万円以上となる場合もありますが、3つの開発方法の中では最も安価に抑えられる可能性が高いでしょう。

費用が変動する要因

決済アプリ開発の費用が変動する主な要因の1つが、機能の複雑さ。基本的な決済機能のみならば安価に抑えられますが、ポイント管理や定期決済などの複雑な機能を追加すると価格は大きく上がります。

他にも、セキュリティ要件やデザインの凝り具合、対応プラットフォーム(iOS・Android・Webなど)の種類なども費用変動に影響する大きな要因です。

コストを抑える方法

スクラッチ開発を選択せず、決済APIやECフレームワークを利用すればコストを抑えられます。言い換えれば、必要最低限の基本的な機能のみに抑えられるならばコストを抑えることができる、と考えてください。

他社との差別化の都合、どうしてもオリジナリティあるアプリを開発したい場合にはスクラッチ開発を選択せざるを得ませんが、その際には一切の余分な機能を排除し、必要最小限の機能のみ追加するよう思案してみましょう。

自社開発の課題と外注のメリット

自社開発の難しさ

決済アプリを自社開発すれば安く充実の機能を実装できるのでは、と考える企業があるかもしれませんが、高度な機能やセキュリティ性を実装させた決済アプリの開発は、決して容易ではありません。

仮に、社内に十分な人的リソースが存在したとしても、本来業務と並行しながら片手間で完成させられる仕事ではないと心得ましょう。高難度の決済アプリ開発を無理に進めた場合、外注より時間とコストがかかる結果となる可能性もあります。

外注するメリット・デメリット

自社開発が難しい場合には、外注するしかありません。外注する主なメリット・デメリットについて、「コスト」や「技術力」など6つの基準から見てみましょう。

メリット デメリット
コスト 自社開発より短期間で完成するため、結果的にコストを抑えられる可能性がある。 長期的には自社開発より安くなることもあるが、通常、初期コストは高額になる。
技術力 アプリ開発実績が豊富な専門会社に依頼する形となるため、高い技術力による高品質な仕上がりが期待できる。 アプリの中でも決済アプリに精通している開発会社を選ばなければ、期待した仕上がりが得られない可能性もある。
開発スピード 自社開発よりスピーディな開発が可能。 要件定義の共有に齟齬が生じた場合、開発スピードに遅延が生じる恐れもある。
セキュリティ 決済アプリの開発会社は、一般にデータ暗号化やPCI DSSなどのセキュリティ対策に精通している。 セキュリティポリシーの内容が不十分な開発会社もある。
カスタマイズ性 スクラッチ開発の場合、自社ニーズに完全合致した高度なカスタマイズが叶う。 スクラッチ開発で高度なカスタマイズを実現した場合、料金が高額となる。
保守・運用 開発会社に対し、引き続きメンテナンスやアップデートも依頼できる。 外注先のサポートが終了した場合、継続してアプリを運用することが困難になる可能性もある。

外注が向いているケース

自社にアプリ開発を専門的に行えるエンジニアがいない場合、または不足している場合には、外注せざるを得ません。仮に人的リソースが充足していたとしても、短期間でリリースしたい事情がある場合には、外注したほうが現実的でしょう。

もとより、決済アプリには極めて高いセキュリティ性が求められるため、いかなる依頼内容であれ専門会社への相談は不可欠、と考えるべきではないでしょうか。

失敗しない外注先の選び方

開発会社選びのポイント

信頼できる開発会社を選ぶためには、何より実績に注目することが重要。これまで開発した決済アプリの事例に多く目を通し、自社の要件にマッチした開発が可能な会社かどうか、しっかりと吟味しましょう。

また、決済アプリである以上は、PCI DSS準拠やデータ暗号化、不正アクセス防止などのセキュリティ対策に精通しているかどうか、という点もよく確認することが重要。これまでのセキュリティトラブルの有無などをリサーチしてみると良いでしょう。

開発後の保守・運用サービスが充実しているかどうか、という点も確認が必要です。

見積もり時のチェック項目

見積りを依頼した際には、料金の総額だけではなく、料金に該当する「開発範囲」を確認しましょう。開発範囲の認識に齟齬がある場合、追加料金が発生する可能性があるので注意してください。

また、開発後に行われる保守・運用サポートについても、その範囲や料金を明確にしておきましょう。

失敗しないための注意点

外注先選びで失敗しないためのポイントとして、開発途中における追加費用の有無を事前に確認しておくことが大事。もし追加費用の可能性がある場合でも、その説明が納得できるものかどうか、計算方法は妥当か等々、詳しく説明を受けておく必要があります。

また、初期費用は妥当もしくは安かったとしても、保守・運用の料金が割高となるケースも想定できます。契約に先立つ見積りの段階で、必ず保守・運用サービスの具体的な内容や料金も確認しておきましょう。

まとめ|まずは外注を検討しよう

決済アプリの開発方法には、スクラッチ開発や決済APIの活用、ECフレームワークの利用などがあります。

たとえコストが高くなったとしても、自社要件に従った高度なカスタマイズ性を求めるならば、スクラッチ開発を選ぶべき。一方で、機能は標準的であっても可能な限りコストを抑えたいならば、決済APIやECフレームワークを選んだほうが良いでしょう。

また決済アプリは、仮に社内の人的リソースが充足していれば、技術的には自社開発が可能でしょう。ただし、高度なセキュリティ性が求められる性質のアプリなので、リリース後に取り返しのつかないトラブルが発生しないよう、堅牢なセキュリティ機能の実装は欠かせません。

もし開発自体は自社で行う場合でも、セキュリティ関連については専門業者(決済アプリの開発実績が豊富な業者)へ相談するよう強く推奨します。

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