IoT監視アプリとは、遠隔から監視を行うためのシステムです。24時間自動でログを取得し、閾値を超えた場合にはアラートを通知します。また履歴はグラフで確認できます。
具体的には、センサーや機器により、設備の温度や振動、電流、可動信号などを取得します。ここで取得したデータは、ゲートウェイ経由でクラウド基盤のデータベースに蓄積され、監視アプリが蓄積されたデータを可視化します。このような仕組みで、ユーザーはリアルタイムでの状態確認や、異常時にアラートを受信できるようになります。
IoT監視アプリの導入目的は、第一に見える化を行うためです。稼働率や停止要因をデータで把握することができるようになり、ボトルネックとなっている設備の特定や生産性向上に活用できます。
また、予防保全にも活用できます。振動や温度、電流値などの変化から故障の予兆を把握して突発的な停止を低減できます。さらに、IoT監視アプリを用いることで遠隔監視を行えるようになります。例えば複数の拠点や夜間・休日の監視も少人数でカバーできるようになるため、移動時間の削減や安全性の向上に寄与します。
既存の枠組みに縛られることなく、独自要件に合わせゼロからシステムを構築していく手法をスクラッチ開発と呼びます。独自の製造工程などがある場合に選ばれる開発手法です。画面デザイン、データベースの構造、解析アルゴリズムなど、全て自社の業務に合った形にでき、競合他社との差別化や将来的な拡張性などの面でも優位性がある開発用法です。
すでにあるIoT基盤を活用し、その上に自社向けの機能を実装していく方法です。セキュリティやデータの蓄積、デバイス管理などの共通基盤は既製品を使用し、可視化できる画面や通知ロジックなどを独自で開発していきます。スクラッチ開発の自由度と、パッケージを利用する際のいいとこ取りのような開発方法です。
特定の業界・用途に特化した製品を購入し、利用する方法です。こちらの方法を利用することによって、導入の決定や稼働までのリードタイムを短縮できます。すでにできているパッケージを活用することから開発作業がほぼ不要であり、設定のみで使い始められるため、ITリソースが限られている現場であっても、導入のハードルが低い方法です。
| 開発方法 | メリット | デメリット |
|---|---|---|
| スクラッチ開発(フルカスタム) | ・独自の業務フローに合わせた形でのシステム構築が可能 ・不要な機能を削ぎ落とし、UI/UXの最適化ができる ・他のシステムとの連携に関する制限がほぼなし |
・開発コスト(初期費用)が高額になる傾向がある ・システム完成までに長期的な期間が必要になる ・運用や保守も自社で継続的に対応する必要 |
| IoTプラットフォーム+カスタマイズ | ・既存のサービスを活かし機能追加ができる ・開発期間の短縮が可能 ・ビジネスの成長に合わせて必要な分のみリソースの増減がしやすい |
・プラットフォームの利用料金が継続的に発生する ・プラットフォーム側の仕様変更・障害などの影響を受ける可能性 ・クラウド特有の専門的なエンジニアリングスキルが必要 |
| 既製の設備稼働監視パッケージの利用 | ・最短数日での導入が可能 ・業界のベストプラクティスが反映された機能が標準搭載 ・メーカーによるサポートやアップデートが利用可能 |
・独自の要望に対するカスタマイズが難しいことが多い ・現場の運用をパッケージ側の使用に合わせる必要があがる ・接続可能なデバイス・センサーに制限がある場合がある |
IoT監視アプリは、「見える化」「予防保全」「遠隔監視」を通じ、現場で発生する課題を解決するための手段のひとつです。まずはスモールスタートにて早期に効果を検証したいのか、またははじめから全ての拠点展開を狙うのかといった方向性を社内で整理をした上で、複数の会社に相談すると良いでしょう。自社のニーズや状況などに合った開発手法を見つけてください。